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アメリカで愛され続ける「オールド・ノリタケ」の歴史
日本クラブWEBギャラリーにて11月18日より開催します。ぜひご覧ください!
nippongallery.nipponclub.org
明治以降、社会が劇的に変化した中で、日々の仕事に誠実に向き合った日本人の陶工たちの作品への思いは食器や美術品となって主にアメリカに向けて輸出されました。そして、それらは「オールド・ノリタケ」と総称され、アメリカ社会で受け継がれ、愛されてきました。
明治以降の日本の近代輸出磁器は、当初、裏印に国名がNipponと記されていたため、現在アメリカでは“Nippon”と呼ばれ、美術品として珍重されています。“Nippon”は高い関税障壁を乗り越え、合衆国内で驚異的な販売実績を誇りました。しかし、1920年頃から、原産地国名を、「“legible English”で標記せよ」との合衆国政府通達で、“Nippon”から“Japan”へとその表記を変えました。
ちょうどその頃、それまでヨーロッパの芸術や流行を好み、尊んでいたアメリカ市民は、自分たちが作り出したアメリカン・アール・デコの魅力に気づき、熱狂しました。日本の輸出磁器も、それまでの異国趣味から、アメリカン・アール・デコへと意匠を変えていきます。
本展では、“Nippon”と呼ばれた前半と、アメリカン・アール・デコを中心とした後半に分けてその変遷をたどります。本展は、日本を代表する輸出陶磁器の研究家である井谷善恵博士(東京藝術大学特任教授)の監修により開催されます。
近代に生きた日本人の持つ技術と意匠の素晴らしさ、そして、オールド・ノリタケに反映されたアメリカ人の家族や隣人への愛を見つめ直し、その先に何があるのか探ることのできる展覧会になることを願っています。
Venue | WEBギャラリー |
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Address | 145 West 57th street, New York (ミッドタウン), New York, 10019 アメリカ合衆国 |
Date | 2021/11/18 - 2021/12/29 |
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